英語関係の資格や検定試験って色々あるけど、実際TOEICは受験する必要があるのかな、という疑問にお答えします。
私は会社員で今ロンドンに駐在しています。
ロンドン駐在員として選ばれたのは勿論タイミングや仕事内容もありますが、
私がこれまで英語学習を通じて受験してきたTOEICや資格取得がこの海外勤務の一助となったと信じています。
その経験を基に、なぜTOEICを受験しておくべきなのかをお伝えします。
目次
私が取得してきた英語関連の資格
私は英語関連の資格としてケンブリッジ英語検定試験、TOEICを受験してきました。
ケンブリッジ英語検定は留学時代に留学生活総仕上げの意味で3か月程勉強して合格しました。
ケンブリッジ英語検定は日本ではあまり馴染みのない試験ですが、試験内容はスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングと4項目にわかれています。
TOEICとは違って、英語の総合力を試される試験でしたので、日本であまり馴染みがなくとも受けることで英語力が伸びたと感じました。
TOEICについては会社に入社後、こちらも英語力を測る程度で受けていましたが、TOEICは元々320点からのスタートで、最終的に905点を取得しました。
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TOEICの受験をすすめる理由
TOEICを受験する理由は少なくとも二つあります。
一点目は英語力向上が見込めるためです。
英語を学ぶことは本当に重要です。明確な目標がある人はそれに向かって地道に学習していくことができると思いますが、明確な目標設定ができていない人には、3か月後にTOEICがある、という目標があるだけでも、自らの継続性が変わってきます。
例えば中長期的には海外勤務で使用できるための英語力向上と目的を持つと同時に、短期的にTOEICの得点アップを掲げておけば、地道に継続できます。
二点目は就職活動、会社の社内昇進、異動の際などで、ある一定の評価基準となるためです。
TOEICの得点 = 現場で使える英語力、というわけではないのですが、やはり点数というのは、最も簡単な評価基準となります。
そのため、英語力を伸ばしながら、会社員の方ならアピール材料として点数を保持しておく、学生さんなら就職活動でアピールできます。
英語力向上にTOEICを添えるだけ、半年に一回でも良いので受験しておくだけで、おっ!この人は英語できるのか、と最初の印象が変わります。
英語力向上の観点からTOEIC受験をおすすめする理由
- TOEIC受験が英語学習の継続のためのモチベーションになる
- TOEICのための勉強は実際現場の英語力にも活きる
TOEIC受験が英語学習の継続のためのモチベーションになる
英語学習は継続が必要です。2か月やって、半年休んだら意味がありません。
内容の伴った学習方法で継続することで英語力は向上しますが、実際それが難しい人も多いと思います。
明確な目標がある人はそれに向かって地道に学習していくことができる人もいるかと思いますが、中長期的な目標だけでは息切れしてしまうかもしれません。
自分の英語力が本当に伸びてるのかな、という成長を感じるモチベーションも必要だと思います。
明確な目標を持っている人も、そうでない人も3か月後、半年後にTOEICがある、という目標があるだけでも、自らの継続性が変わってきます。
例えば中長期的には海外勤務で使用できるための英語力向上と目的を持つと同時に、短期的にTOEICの得点アップを掲げておけば、地道に継続できます。
英語を継続して勉強していればTOEIC対策に囚われなくとも、ある程度までは点数は伸びていくため成長を実感できる、というのは孤独との闘いである英語学習においては大きいことなんです。
TOEICのための勉強は実際現場の英語力にも活きる
TOEICのために覚えた単語など、実際に海外勤務を行ってからも使用される単語も多いため、やった価値があったと思います。
例えばCabinet(内閣)という単語を例に挙げます。私はキクタンでTOEIC単語を覚えるまで、お値段以上のニトリでよく聞く方のキャビネット(棚)しか知りませんでした。
この単語はキクタンで最初の方に出てくるのですが、代わりにGovementを覚えていたら十分でしょ!と思っていたのですが、BBCニュースを聞いていたら、出るわ出るわニュースでは頻出ワードだったんです。
こんな時にCabinetを知らなかったら、致命傷、そのニュースの内容を理解するのが困難になっていたでしょう。
私は直近ではTOEIC対策を机に座ってみっちりやっていたことはなく、TOEICの勉強と言えば、駐在前の1年間程度は電車移動の際にスタディサプリのTOEIC学習と、行き帰りの徒歩移動中の際にキクタンで単語を繰り返し聞いて覚える、ということだけをひたすらやっていました。
要は移動の際のスキマ時間だけを使ってTOEIC対策を行っていただけですが、それでも現地でよく聞く単語を学ぶことでリスニング力を上げることに繋がっています。
そして且つ、TOEICの点数を上げていくことで、客観的に自分の英語力を示すための数字が出来上がっていくというエエ事ずくしなわけです。
英語を勉強していれば、TOEICの点数は自ずと上がっていくにもかかわらず、TOEICを受けない理由が見当たらないのです。
お金はかかりますが(1回あたり受験料6,490円 2020年4月)、将来自分の希望する会社、希望する海外駐在の国などのチャンスを引き寄せるためには、年間1万円強の自己投資は決して無駄なお金ではないと思います。
アピール材料の観点からTOEIC受験をおすすめする理由
- TOEICは最も簡単な英語力に対する評価基準となる
- 英語圏での海外勤務のチャンスを引き寄せる可能性が上がる
TOEICは最も簡単な英語力に対する評価基準となる
会社ではまだまだTOEICの点数が評価対象であったり、高得点であれば目を引く試験だと認識しています。
TOEICの得点が高くても、現場で使える英語力に比例してるわけじゃない、なんて声もよくききますよね。
それは間違ったことではないんですが、逆にTOEIC800点、900点持ってたら、えっめちゃくちゃ英語できるんですね!っていう反応があるのも事実。
確かに本当の英語力とは異なるかもしれませんし、学歴フィルターならぬTOEICフィルターみたいで否定的な意見もあるかもしれませんが、
周りでTOEICを定期的に受験してる人いますでしょうか? 受けざるを得ない環境であったりと環境様々でしょうが、そんなに見当たらないかなと。
TOEICの公式ホームページで毎年の受験者数が出ていますが、最新の2020年度の受験者数は約150万人。
日本の人口の約1%程度の人しか受験していません。且つ内半分は企業や学生を対象に実施する団体特別受験制度の人数のため、個人で申し込んで受験してる人なんて一握りです。
それって時代がもう求めていない試験じゃないの?というツッコミが聞こえてきそうですが、何度も言わせて下さい、別にTOEICに全身全霊を注ぎ込んで高得点を獲得する必要があるとは思っていません。
あくまでTOEICは自分の英語学習の過程に添えるだけです。スラムダンクの安西先生が仰った左手は添えるだけ、魚住が赤木に言った刺身のツマと同じことです。
TOEICがあなたを引き立ててくれるということです。
英語を勉強している人なら受験して、気分転換も兼ねて受験する、それだけで周りの人との一つ差別化になるものが得られると思います。
英語圏での海外勤務のチャンスを引き寄せる可能性が上がる
英語圏での海外駐在を目指す方は、特にTOEICを継続して受験しておくことをおすすめします。
海外駐在員としてどこの国に行くか、それは重要視していないというなら別ですが、私は英語圏に駐在する、ということを重要視していました。
それは自分自身の駐在人生により、子供の人生を大きく変えてしまうと思っていたからです。
自分自身が務めた会社が行きなさいと指定してきた国がどこかによって、子供が過ごす大切な数年間の生き方を変えてしまうわけです。
私はどうせなら子供にプラスになるワークライフを選択したい、と考えた時に、どうしても英語圏の国、特にアメリカ、イギリス、という選択肢は外せませんでした。
誤解がないようにお伝えしますが、別にアジア圏やその他の国で育つことを否定しているわけではありません、どこに行っても経験が大事で、どこでも子供にとって素晴らしい経験ができると思います。
私はどうせなら英語が第一言語の国で英語を学んでもらい、日本ではできない経験を英語圏の国で得てもらいたい、と考えていました。
恐らく海外駐在員として働くチャンスのある会社で働く場合、アメリカやイギリスだけにオフィスがある会社なんてないと思います。
私の場合も世界中の国で働くチャンスがあり、自分の希望は一切通らないという会社でした。
要は仕事でどれだけ結果を残して、自分がアメリカ、イギリスで必要なんだ、というアピール、自分自身がそのチャンスを引き寄せることが必要になります。
このアピールに絶妙なスパイスを加えてくれるのが、TOEICや英語関係の資格になるわけです。
アメリカやイギリスで働く上で、英語力は欠かせません。英語ができなければ本当に仕事ができません、そして同僚にも確実に舐められます。
方や英語圏以外の国では、中国なら中国語、タイならタイ語とその国の母国語の習得が求められると思いますし、英語は母国語ではないため、英語力が高くなくとも伝わり易い環境下にあると思います。
(もちろんどこで働くにしても、英語は必須、英語力が高いにこしたことはありません)
したがって、アメリカやイギリスへの駐在員はある程度の英語力をもった人に行ってもらいたい、と人事部が考えるのが一般的であり、人事部がまずフィルターすると推測するのが、資格です。
そこで少なくともTOEICを受験している、TOEICで高い得点を持っている、その他の英語の検定を取得しているということが、候補としてリストアップさせることに繋がります。
英語学習していて、TOEIC受験しているだけで、先ずは第一次選考クリアになるわけです。受けているだけでシード権獲得です。
私は縁あってケンブリッジ英語検定もあわせて取得していたので、それも相まってイギリスでの勤務を引き寄せることができたものだと思っています。
楽しく継続すること、あくまでTOEICは英語学習に添えるだけ
さいごに、TOEICは楽しみながら、継続していければと思います。
TOEICの点数は上下するものだと思いますし、点数が下がったからといって、自分の英語学習を卑下するのではなく、継続して受験することが大切です。
簡単に高得点は望めません、ただ日々の学習を継続していくことができれば、少しずつ点数も向上していくはず。
あくまでTOEICは英語学習に添えるだけです。
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